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その花は、吉か凶か

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お久しゅうございます。梅雨、短かったですね。
不安定な空模様で関東では災害級の大雨が降りました。一方暑かったものの当社の七夕祭は例年の雨の心配もなく、毎晩のライトアップは沢山の方が写真を撮られ、新たな試みである水みくじも皆様にお楽しみ頂けたようです。ありがとうございました。

短かった梅雨が明けて以降各地では夏真っ盛りな猛暑日で、最近ではしっかり蝉も鳴き始め、台風の情報と共に本当に夏本番が到来したようです。
さあ、夏と言えばここ長府では数方庭祭ではございますが、先ず7月の初めに境内で行われるのが使用される竹の搬入です。最も大きな大幟は二本継ぎで、全長が20~30Mとも言われます。つまり、下半分に当たる孟宗竹の「台」と、上半分に当たる真竹の「グルリ」それぞれが10Mほど、あるいはそれ以上の長さがあるといえます。この真竹は体験用・貸し出し用の小幟にもなるもので、過日一斉に搬入が行われたのですがこれが驚きでした。
どうぞご覧ください。

竹の花が咲いておりました。大変珍しいもので、近年、各地で開花の情報は出ておりましたが、こうして実際に目にできると嬉しい物です。

しかし実は竹の花は凶兆であると昔から言い伝えられてきました。昔の人々は珍しい物を発見した時に吉兆とみたり凶兆とみたり、様々に捉えてきましたが、竹の花が咲いた年は冷害や凶作になるとされ、凶兆とされたという事です。

よく見ると麦や稲のような穂が付いており、これが花の部分なのですが、上の写真でもお分かりかと思いますが全体的に枯れております。竹の花は約60~120年の周期で開花するそうなのですが、一つの根でつながった竹たちは一斉に開花し、そして一斉に枯れるのだそうです。つまり、竹にとって開花は一生の締めくくりと言えます。実際には地下茎は残り、また竹林は再生するそうですが。
竹はしなやかで真っ直ぐに伸び、切っても切ってもまた生えてくることから生命力の象徴とも言われ縁起物「松竹梅」の一角でもありますが、その竹が一斉に枯れてしまうという現象が当時の人々にとっては恐ろしく感じられ、悪い事の前兆とされたのではないでしょうか。これについては編集者の推測ですが。。。

また、かなりズレがありますので全く無無関係ではありましょうが、十干十二支(いわゆる干支)の一巡りが60年でこれを還暦、二巡り120年を大還暦などともいうそうですが、数字が近いのは面白いなと感じました。

 

観測史上最速の梅雨明けに伴う長く続く夏の暑さ、次にみられるのは何年先か分からない昔から凶兆とされる竹の花。今年の数方庭祭は、果たして何かハプニングが起こるのでしょうか。それとも大神様とともに無事盛大に納められるでしょうか。戦時中ですら続けられたという「天下の奇祭 数方庭祭」ですから、きっと今年も大丈夫だと信じて臨みたいです。

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