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天高く鯉登る春

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新年度始まっての慌ただしさも一段落した頃でしょうか。世間の長期休暇に入り、ご参拝は少なくないながらまったりとした時間が神社に流れております。

コロナ禍において子供たちの楽しみにと始めた鯉幟の掲揚。今年も立派な鯉たちがズラリと並びました。ミニ鯉もおりますよ。

鯉のぼりは、中国の『登竜門』という故事から派生した習慣で、鯉が黄河の上流にある「竜門」を通る事で竜となって天に上るというものです。そこまで行きつくには大変な激流を乗り越えねばならず、これになぞらえて立身出世を願い、鯉の形をした幟を掲げる習慣になったと言います。また現代にも成功への関門という意味で「登竜門」という言葉はありますが、それもこの故事が由来だそうです。

昔は出世とは男の為の言葉でありましたから、鯉幟は男の子、お雛様は女の子という分け方が当たり前でした。しかし今や男女共同参画社会、女の子も立派に独り立ちできるよう、鯉幟に願いをかけてはいかがでしょう。

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