神職ブログ

神聖な島は、今…。

神社ブログ

皆様、こんにちは。
山口県内は晴天が続き、大変過ごしやすくなっております。
さて先日、当社の飛び地境内である満珠干珠の現状調査に行って参りました。
満珠干珠とは、古くから神の島としてみだりに人が踏み入ることなく原生林が保たれており、現在は国の天然記念物に指定されております。
満珠干珠を合わせて豊浦の島ともいい、日本書紀に「皇后、豊浦津に泊まります。此の日如意の珠を海中に得たまふ。」と記されており、また社伝によれば、霊験いやちこなる満珠・干珠なる如意の珠を海に沈めたところ、島になったといわれ、以来神威を畏んで、庶民は上陸を慎んできたとされる島です。
清少納言が書いた『枕草子』にも「島は 浮島。八十島。たはれ島。みづ島。松が浦島。まがきの島。豊浦の島。なと島」と記され、古来、二島は多くの歌にも詠まれています。
以前は島祭りが行われ、神輿渡御や船相撲が執り行われておりましたが、現在は中断されており、現状確認が長い間出来ておりませんでしたので、調査では、島の現状、漂流物、生物の調査を行い、干珠が鳥の巣状態になっていることや、満珠の波に因る浸食等を確認することが出来ました。
※尚、満珠干珠は上記の様に神聖な島ですので、釣りやレジャーでの上陸等、許可無く上陸することは禁じられておりますのでご遠慮下さい。

expand_less