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忌宮神社が御斎祭を行うこと

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みなさまこんにちは。今日は大変寒い天候でございますが、いかがお過ごしでございましょうか。
さて、今月6日夕刻より執り行われました、特殊神事「御斎祭」も無事に執り納める事になり、本日15日は一年で一番大切なお祭り「例祭」を迎えることが出来ました。


御斎祭期間中は境内への参拝を一切ご遠慮頂きまして、厳重な祭典を神職一同奉仕して参りましたが皆様のご理解とご協力により無事にご奉仕出来ましたこと厚く御礼申し上げます。
さて、御斎祭が何故執り行われるか、その理由の一つに「神様のお力を復活させる」理由があります。
私たちも日々の生活を営むなかで、朝起きて、食事を摂り、一所懸命に仕事・学業に精を出し、夜は疲れて寝る事により翌日の朝、活気を取り戻すという生活リズムがあります。
神様も同様に、一年を通して様々なお恵みをお与え下さいますが、やはり疲れが出てくると言えましょう。疲れによって弱まった御力を、御斎祭を通して再び活性させる事によって、また人々にお恵みを下さるという考え方です。
つねに、若々しい状態に立ち返る、神道ではこの考え方を「常若(とこわか)」と呼び、例えば伊勢の神宮にて二十年に一度執り行われる式年遷宮も、老朽化した御社殿を新しくする事により若々しく力のみなぎった神域に戻す「常若」の考え方に基づいています。
皆様も今の時期、大掃除をされると思いますが、清掃後は気持ちが良いと思います。これも、常若の一種と言えましょう。

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